言葉の難しさ

c0027700_21313121.gifランチを終えて、さぁ…午後の仕事が始まるぞ
っていうときに、社長が私に言った。
「○○は決まったの?」
「はい、△△に決まりました」
「え?じゃあ、すらいむやさん…うちを辞める必要ないじゃない」

という会話。

私が社長に初めて退職表明したとき、最後らへんでちょこっとだけ言った事がある。それが、
「もしかして、○○が、××になるかもしれないっていうこともあるし…」
というものなのだが。それは私の置かれている環境(住環境)が変わる可能性があるということで言ったもので、それもまだ全然決定じゃなく、可能性がないわけじゃない…というくらいのものなので、わかりませんが… とも付け加えておいた。

もともとの、退職理由は社長から私に言われた不信を表現するような一言だったから。
そんなこと言われたらがっかりして士気も上がらない… という理由だから。
しかもそんな話し合いをもう3回くらいしてきたのに。

なのに、会社のみんなに私が退職することを発表したときに、「○○の都合で」
と、その最後らへんに可能性があるとして言った環境の変化についてを理由にしていた。
なんで、そんなふうに言うんだろ??????って私は思った。

でも今日、わかった。社長はあんだけ話しをしたのに、その環境が変わることが
私の退職の理由だと摩り替えて納得してしまったのだ。
自分の言葉に傷ついたから、それがきっかけでスタッフが辞めるなどとは思いたくなかったのだろう。

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今日は楽しいランチの後にその考えのすれ違いについて延々1時間語る羽目になった。
何度、この話し合いをしてきただろう…。

今ならわかるんだけど、社長は私の士気を高めようとして、または私の眠っている何か… たとえば闘争心だとか、意識だとか、なんかそういうものを引き出そうとして私に言った一言、確認した一言だった。

でも言われたときの私は、なんでそんなこと言うの?という思いで傷つくだけであった。
偶然にも、いろんなことが重なっていて、仕事をしていくうえで「自信ないなぁ」と
思うようなできごとも起きていたことだし。そんな中で言われた言葉だったので、
大げさに言えば、私は会社にとって不必要だと言われたような気さえしていたのだった。

だから、じゃあ辞めるよ… ってことになったのだが。
それから3回くらいゆっくり話し合いをした。社長は今日までに何度も誤解だと言った。
誤解もあるし‘ろっかい’も‘はっかい’もある… などという言葉で、私が受け取った思いを
全面的に否定したかったらしいのだが。

更に言われた。今、私は35歳なのだが。
これから40代になって、もっともっとこんなことは起こる。そんなときにいちいち
傷ついていたんじゃ、人生やってけないって。それから、今回のことで私が出した結論は
あまりに短絡的すぎる… とも言われた。

まぁ、短絡的なのは大いに認めます。
ただ、私にだって考えていることはあって、私は経営者ではないので
毎日社長の独自の経営論を語ってもらっても、嬉しくないし、むしろ現場の仕事を
こつこつこなして行きたいタイプなのだ。それがなかなか許されず、社長は
こんこんと、私に独自の経営論を語り聞かせる毎日。
私がやりたいと思ったことは、熱意が感じられないという言葉を使って、やらせてもらえず。

なのに、誤解どころか‘ろっかい’だ‘はっかい’だと言い続け…。
挙句のはてには、自分の出した結論(退職)が、誤解によって出した結論であることを
認めろまで言い出した。
まぁ、社長が私を傷つけようと思って故意に放った言葉ではないことは、理解したので
仕方ないから、誤解によって出した結論ですって認めたさ。
でも、出した結論は覆さない。

消費者をだますような会社に行ったって、社員である自分のモラルが問われるだけで
自分にとっていいことは何もない。それより消費者に対して誠実で正直であり続けるうちの会社に
いたほうが、ずっと将来的にもためになる

ということを言われた。
社長の考えはよくわかるし、そうだなって思うところもあるけど、言い方ひとつなのだ。
社長は、自分がいつもいちばん正しいと思っているし、自分が信じていることは絶対間違いない
と思って力説する傾向にある。
社長というより、団塊世代のオヤジたちは全体的にこの傾向にある。
団塊世代のオヤジたちの経験は、それはそれは貴重な経験だとは思うけれど
頑固で押し付けがましいのは、余計な特質なんだよね。
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社長のことは嫌いじゃないし、考え方もイヤじゃないけど、言葉の発し方や、捕らえ方が好きじゃない。そして、人の… というか私の言葉のひとつひとつを聞き逃さずに
重箱の隅をつつくように、揚げ足をとるように追求してくるくせに、重要なことは何も覚えておらず自分に都合の悪い情報は、都合よい情報におきかえてしまう。
そんなところが好きじゃない。

そんなこと言っても、本人には伝わらないだろうけど。
なんせ団塊世代のオヤジたちは何人か知っているけど、みんなこのタイプだ。
いろんな世代がいるけれど、後にも先にもこんなにやっかいな特質を有しているのは
団塊世代だけだ。疲れる。

そして、そんなオヤジたちのおかげで安易に言葉を発してはいけないことを学び続けているのだが。
言葉って本当に難しい。自分の思いが、いい言葉になって出てくるわけではないから。
出てきたとしても、相手にはそのとおりに伝わらないことの方が多いから。
もう面倒なので、しゃべりたくない。しゃべらないでもいい仕事をしたい。
いや、それじゃコミュニケーション能力がよけいに退化していくだけなんだろうけど。
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by suraimuyasroom | 2007-01-26 21:58 | 仕事・職場